子供たちの水筒の飲み物で、スポーツ麦茶を勧めています
スポーツドリンクを水筒に入れていいのか分からなくて悩んでませんか?けっこう水筒にスポーツドリンクを入れる人は少なくないのですが、実は・・・
入れてはいけません!
ご存知でしたか?ではなぜスポーツドリンクを入れてはいけないのでしょうか?
それは、水筒の中に使われているステンレス素材が腐食(サビが発生)するからです。
なぜ腐食するのかというと、市販のスポーツドリンクには“塩分”が入っているからです。
聞いたことがあると思いますが、塩はステンレスを腐食(サビ)させます。ですから塩分が入ったスポーツドリンクをステンレスが使われている水筒に入れるのはおすすめしません。
2008年に、スポーツドリンクを入れた水筒をお母さんがお子さんに持たせたら、その水筒に入ったスポーツドリンクを飲んだお子さん達がめまいや吐き気、頭痛などの体調不良を訴えたことがありました。
その原因がなんと、水筒の腐食した成分・880ppm(ppmは100万分の1)という高濃度の銅が原因だったそうです。
なぜ銅が液体に混じっていたのかというと、実は水筒には断熱目的で銅が使われているのです。それが水筒内部の金属が塩分によってダメージを受け、ピンホールという小さな穴が開くと、そこから液体が銅に接触、銅が溶け出してしまい、それを何も知らないお子さんたちが飲んでしまった。
というのが2008年に起きたさきほどの事件の真相だといいます。
実は、やかんでも同じように金属中毒は起こるようです。
保育園でやかんで乳酸菌飲料を作って園児に飲ませたところ、ほとんどの園児が嘔吐してしまったそうです。それで園児たちが飲んだ乳酸菌飲料を調べたところ、銅が検出されたといいます。
乳酸菌飲料(乳製品)でも金属が傷み、溶け出してしまうという一例です。
何が言いたいのかというと、スポーツドリンクを水筒に入れることはできるだけ避けたほうがいいですよ、ということです。
それではスポーツドリンクを持たせたいときはどうすればいいのでしょうか?
そういうときは、専用のプラスチック素材でできた“スクイズボトル”と呼ばれるものがありますので、それを使うのが良いでしょう。
また最近は、スポーツドリンク専用の水筒もあるようです。ただし、銅が必要になる真空断熱加工がされていないので、保冷保温効果はないそうです。
スクイズボトルを使えないという場合は、水筒に入れるものにスポーツドリンクは諦めて、水分の吸収が早い麦茶を入れることをおすすめします。
※塩分を摂取させたい場合は、スポーツ用の塩飴があるのでそれを子ども達に舐めさせると良いでしょう。
麦茶は水分補給に優れた飲み物です。夏場や運動をして汗をかいたら水ではなく麦茶を飲ませましょう。そうすれば、短時間で水分が体に吸収されて脱水症状を起こしにくくなります。
ところで、今注目されている麦茶があるのですがご存知ですか?
すぽーつ麦茶というひっそりと人気を集める麦茶があるのですが・・・